ABOUT
壮大なテーマと繊細な表現
歌舞伎や能狂言などの伝統芸能、古事記や万葉集などの日本の古典文学、春夏秋冬の遊びや年中行事、日本だけでなく世界の神話や、古今東西を童児の姿に仮託して旅する世界が由水十久の世界ともいえる。
四季の自然を
モダンな粋さや、豪奢へ
私のキモノは、童子模様の世界だけでなく、非童児模様の領域がある。伝統として初代より技法等の基本的要素は継承しつつ、より進化させ図案やテーマ、配色等を全く新しく展開してきている。童子模様の内的必然性を深め、透明性や純粋性を高めつつ、より心に響くキモノのお洒落となごみを求めている。
制作工程の特徴
制作工程を紹介します。
実は人物画の場合、輪郭を墨線で描き上げることができれば
全行程の半分以上到達しているといえます。ということは、
そこまでがとても重要だということです。
装う色のコク、上品
妥協しない線と形と糸目糊
地色を見ながら柄の色を決められるため、より厳密な色校正が可能に。
色調へのこだわり
地染めも自らの工房で行い、染めた色は系統別に保管しています。糸目には白上げだけでなく色糊も使用します。糊に染料を混ぜることによりニュアンスのある輪郭線になります。
略歴
平成元年 | 二代由水十久を襲名する |
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平成2年 | 京都文化博物館において二代襲名記念個展を開催 以降、毎年京都・金沢で個展開催 |
平成11年 | 横浜続いて東京日本橋高島屋にて「襲名十周年記念展」を開催 |
平成13年 | 石川県指定無形文化財 加賀友禅技術保存会会員の認定を受ける |
平成20年 | 京都にて襲名二十周年記念展開催 |
平成27年 | 由水十久作品集(能登印刷出版部)刊行 |
平成29年 | ニューヨーク グローバスギャラリーにて個展開催 |
平成30年 | 京都・東京にて襲名三十周年記念展開催 |
令和3年7月 | 石川県指定無形文化財加賀友禅技術保存会会長に就く |
由水十久のグッズ紹介
絵はがき
『由水十久染め絵絵葉書集―あこ』
『由水十久描き絵集―幼さな遊び』
『由水十久キモノからーあこ』
※以上はすべて、二代由水十久作のものです。
ハンカチ(木綿 47×47cm)
金沢ゆかりの文豪、泉鏡花原作『滝の白糸』から、加賀友禅型染で、つくられたハンカチです。インテリアとしても飾ってご使用になられる方がいらっしゃいます。
ギャラリー由水庵
由水十久の珍しい染め絵や季節の染軸、タペストリ―、風呂先屛風などをご覧いただけます。コツコツと長年にわたり作りこんできたものから最近作までを十点余りまとめてご紹介する場が由水庵ギャラリーです。
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